今回はひかりごけ事件(ヒカリゴケ事件)について調べていきます。今からかなり昔の事件ですが、いろいろなことを考えさせられる事件だと思いますので、僕なりの解釈を踏まえてまとめていきますので最後までご覧いただければと思います。ということで早速書いていきます。
知床・ペキンノ鼻で人間が極限状態になって人食いした事件です。
ひかりごけ事件というのは1944年におこった事件ですが、第二次世界大戦中に日本軍の船が知床付近でエンジンが故障してしまい、この船に乗っていた船長1人と他の6人がなんとか船から脱出したんですが、船長1人と乗っていた1人の合計2人が知床のペンギン鼻にたどり着きましたが、他の5人は途中で亡くなってしまったということです。そしてこの知床のペンギン鼻で船長1人と乗っていた1人の合計2人で過ごすんですが、北海道の寒さとここに全く食料がなかったことで2人ともどんどんと弱っていきます。そして先に船長でない人物(年齢が18歳ということが分かっています)が栄養失調で亡くなります。寒さと食べ物が全くなくなった船長は命の危機を感じます。海藻やアザラシを食べて生きていたと言っていますが、この場所には海藻やアザラシは冬ということもあり、全く来ないということです。つまり食べ物が全くないということです。船長という人間は空腹の限界状態になり、このままで生きることはできないということを悩んでいた時に目の前に亡くなった18歳の遺体があったということでこの遺体の肉を食べたということです。内容的にかなり厳しいですが、人間の肉つまり人肉や人間の脳みそも食べたということが言われています。僕たちからすれば考えられないことかもしれませんが、空腹の極限状態であったことから人肉を食べて生き延びるあるいはそのままあの世に行くという選択でなんとか生き延びる道を選んだということでしょうね。この船長が人肉を食べたということがなぜ発覚したのか?というと警察官がこの船長の話につじつまが合わないところがあるということそしてこの船長と18歳の亡くなった人が過ごしていたという小屋を調べにいったら小屋の中が血だらけだったということでした。またこの18歳の人の遺体が小屋の外の木箱に入っていたということも分かっています。この遺体にはナイフできりとったあとがあったということや肉がなかったということが分かっていることから人肉を食べていたということの証明になるということです。かなり厳しい話だと思います。人間が生死にかかわる極限状態になるとこのようなことになるという切実な現実だと思います。そしてこの事件の判決についてここから触れていきます。
食人事件の判決はどうなったのか?
この人の肉を食べた船長ですが判決はどうなったのか?ということですが、人の肉を食べたということでは罪には問われていないということです。おそらくこのような罪では問えないということだったんでしょうね。●人と死体損壊が問われましたが、船長が●人は否定していたのでまた判決でも飢餓状態にあったということが考慮されて死体損壊で懲役1年ということになっています。人の肉を食べたといっても人間の生死が関係していたということも考慮されたということや刑務所の中での船長の勤勉ぶりから少し早く刑務所から出たと言われています。そして今でこそこの事件が知られていますがこの当時はこのことを口にしてはいけないということだったということです。最後にそのことについて触れていきます。
人食いした事件ということがひどすぎるという意味から箝口令がしかれていた!
この事件ですが内容的にもひどすぎるという意味から箝口令が引かれていました。しかしどうしても噂が広まってしまってこの船長は人を食べたというように後ろ指をさされていたということが言われています。またこの事件の裁判資料もなかったことからそこまでこの事件がひろまることはありませんでしたが・・・この事件の名前にもなっているひかりごけというのはフィクションの小説になりました。このフィクションの小説が多くの人の関心に触れその後に映画にもなりました。ただしこの小説や映画はフィクションの要素が強いということです。僕もこの時代に生まれていたわけではないので真相は分かりませんが、この船長はずっと人肉を食べて生き延びたことを生きている間は悩みながら生きていたと言われています。この船長はもしも神様がいるのならなぜ自分だけを生かしたのか?ということを問いながら生きていたと言われています。夢に人肉を食べた18歳の人が出てきたというようなことを言っていたり、生きることが苦しくなり自ら命をたとうとしたという噂もあります。僕の解釈ですが、ずっと心の中に辛かったことを背負って生きていたんだろうなと思います。人間極限状態になれば生きる本能が働くでしょうが、そのことをした自分のことをずっとひきずっていたということでしょうね。なんかすごくいろいろなことを考えさせられる事件だなと僕は思いました。ということで今回の記事はここで終わりです。最後までご覧いただきましてありがとうございました。